弁護修習 1  

弁護修習 1 実務修習開始
 導入修習を終えると、世の中は年末ムードになります。
新年を迎え、1月4日になると実務修習が開始されます。地方によっては5日のところもあるそうです。
3が日のうちに、お世話になる先生の法律事務所に実際に行って立地を確認しました。3が日だったので先生はいませんでしたが。
年が明ける前に挨拶する修習生もいるそうですが、私は先生に「そんなのいいよ」と言われました。後で聞いたところ、この時期の先生は大きな破産事件の対応に追われており、非常に忙しかったそうです。
 
 実務修習の開始日はまずその地方の地方裁判所でオリエンテーションがあるので、いきなり法律事務所に行くのではなく、いったん裁判所に集まります。それが終わった後、各所に散らばります。刑事裁判、民事裁判なら裁判所に、検察なら検察庁に、そして弁護修習なら弁護士会に一度集まり、その後各法律事務所に向かいます。
 この時、裁判所と検察庁と弁護士会で横の連携がうまく取れてない場合があり、次の行先をおしえてもらえないことがあるので、スケジュールや場所はよく確認しておきましょう。
 
 実務修習初日は、開始式などで一日のほとんどを使いました。お世話になる先生の法律事務所へは16時30分ころにようやく訪れることができ、弁護修習1日目はあいさつをする程度しかできませんでした。

 弁護修習では、修習生一人に付き、指導担当の弁護士が一名付いて約2か月間指導を受けます。
 その先生の担当している事件を傍から見たり、法律相談に同行したり、先生が書く必要のある書類を修習生が書いてみたりします。
 どんな事件を体験できるかは、その先生次第です。専門分野の事件しかやらない人もいれば、町弁として幅広い分野の事件を担当している人もいます。中には行政事件専門の先生についたため、ほとんど一般的な事件をやることがなかったという修習生もいたそうです。
 ただし刑事事件は修習生への指導のため、2か月の間で最低一件は割り当てられるそうです。
 最近は大きな都市であれば刑事事件専門の法律事務所もあるそうですが、普通の先生は年に数回程度しか刑事事件を扱いません。刑事事件を比較的多く扱うという先生でも、他の民事事件に比べると10分の1くらいだそうです


 私の指導担当だった先生(以下、M先生と言います)はまさに町弁というお方でしたので、いろんな事件を担当されており、私はいろんな分野の実務を体験することができました。地方に行くほど町弁タイプの先生が多いので、弁護修習を充実させるには地方がいいのかなと思います。
 ちなみに、裁判官や検察官は3年ごとに異動となりますが、弁護士の先生はその地域に腰を据えて何十年もやってる方が多いです。その地方に関しては、弁護士の方が詳しいでしょう。
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導入修習 3 そして実務修習へ

導入修習の効果について、3週間しかないのでやることは限られ、そこまで効果はないんじゃないかと言われてますが、私自身はこの導入修習、割と楽しんで過ごせました。同期や教官との交流ができたためでしょうね。

集合修習になると、就職が決まらなくて焦っている人や、任官任検に向けて起案でいい成績を残す必要がある人、二回試験への対策に追われている人が多く、気軽に遊べない雰囲気になっています。クラスのみんなと(比較的)気兼ねなく遊べるのはこの時期くらいですからね。

導入修習が終わると、そそくさと部屋の掃除をして引っ越しの準備をします。
導入修習終わって3日で一気に片づけた覚えがあります。導入修習中は準備できないからね。
おかげでクリスマスつぶれた・・・・

そして実務修習への期待と不安を胸に、東京を離れて地方へと向かうことに。
その年の冬コミに一日だけ行った後、東京を離れました。

 次回からは東京を離れた地方での実務修習について書きたいと思います。
 私の班は弁護・刑事裁判・検察・民事裁判という順番だったので、弁護修習から書いていきます。

導入修習 2  気にしておくべきこと

相撲好きのみんな!
実務に出ると、大相撲中継見れなくなるぞ


そんなことはさておき、連載2回目です。
導入修習中も、今後の修習や就職のことを考えるととてものんびりはしていられません。

 弁護士志望の方にはあまり関係ない話と思いますが、裁判官や検察官になりたい人にとっては重要な事項が導入修習にはあります。裁判官や検察官を希望する人向けに、導入修習中に教官の面談や説明会が開催されます。
 裁判所や検察庁は優秀な人材がほしいので、修習中に優秀な成績を残している人はここに参加しなくてもあとでスカウトされることはありますが、希望者にとってはアピールの場になります。最近は任官・任検希望者は多いけど、実際に採用される人は減少気味なので、競争が激しいです。導入修習中の起案(テストのようなもの)については、初めてだからとあまり厳しく指摘されませんが、この時の成績もしっかりと任官・任検のために評価対象となるわけで・・・・
 ちなみに司法試験の成績が悪いとこの時点で他の道を勧められることもあるそうです。

 え?どんな人が裁判官や検事になれるのかって?
 ワシにはわからん、アホじゃけん( `^´)=3いずれ少し取り上げますが参考にはなりませんよ。
 ちなみに言っておくけど、導入修習の時点で他の道を進められたのは僕じゃなーい僕じゃないー僕じゃーなーいー 
 この時期は東京付近に拠点を置けるので、関東における就活も盛んになります。私自身、その日の修習が終わった後に面接に向かうことも結構あったっけ。予習復習なんてする暇なしで、行きの電車の中で該当箇所読むだけで精いっぱい。

 導入修習中、弁護修習でお世話になる指導担当の先生と法律事務所が決まったり決まらなかったりします。
 これは行くことになる地方会によって異なるようです。どこの地方であっても実務修習の1番目が弁護修習である人は導入修習中に通知されるようですが、最初から全ての修習生に通知される場所もあるそうです。導入修習中に通知されなくても、年明けくらいには通知されるようです。
 修習生が地方に向かうのはちょうど新年の時期なので、地方会によっては弁護士会主催で新春餅つき大会などが行われ、そこに修習生も参加するよう勧められるところもあるそうです。
 

 導入修習中は、司法研修所での講義をまじめにやるのも大事だけど、いろんなところにアンテナはることも大事でしたね。
 導入修習での活動の成果が、あらゆる面で今後の修習を左右するといっても過言じゃありません。
 今考えると、とても大変な1か月でした。
 

連載番外編 修習生の生活費 

連載中のFLOWの司法修習備忘録の早くも番外編になりますが、ちょっとした情報が舞い込んできました。

この司法修習期間中の修習生の生活費は国が出すのですが、その形態として「給費制」と「貸与制」というものがあります。
修習の期間中にも正式な給料として貰えるのが給費制であり、修習期間中は給料は出ないけど、実務に出てから返す条件で国から借金をするのが貸与制です。

今から5年ほど前までは、給費制が採用されていました。給料が出て、しかもボーナスまで出ていたそうですΣ( ̄。 ̄ノ)ノ。
5年ほど前から、貸与制へ移行になりました。
この貸与制には批判が多く、近年の司法試験受験生の減少にもつながってます。家が裕福だったり社会人経験やアルバイトなどで貯えがある人は、貸与も受けない選択をする場合もあります。
そこで去年の暮れあたりに「一部」給費制に戻すと発表されました。13万5千円ほど給料がもらえ、足りない分は借りるという運用がされるそうです。
ただし、この一部給費制の導入は来年度からで、今年度の修習を受けている修習生(70期)はギリギリアウトで貰えないそうです。
FLOWこと私も貸与制の世代なのですが、貸与制だった修習生にも遡及して適用され、その借金が免除になるかどうかはまだ不明瞭です。貸与を受けなかった人がお金を貰えるようになるというのは流石に無理だと思いますが。


そこで本題に入るのですが、現在司法修習を受けている修習生が修習生指導係からこんなセリフを聞いたそうです。
(`・ω・)「最後の貸与制世代の誇りを持って臨んでほしい」

そんな誇りがあったことなんて初耳っす(・ω・`)
少なくともFLOWの修習生時代には貸与制であることを誇りと捉える風潮なんてなかったっす。

そりゃねえ、貸与制でしんどかったことが何も糧にならないとは言いませんけど、それは誇りとは違うんじゃないかな?
糧にすることがあっても、「イジメにあった子がその悔しさをバネに頑張る」とか、そんな類のものだと思う。
少なくとも私は、歳食ったときに修習生に対して「ワシの時代は給料なんて出なかったのに今どきの修習生は甘やかされとる(*`^´)=3」などと言う気は一切ありません


このブログでは社会批判とか司法界の現状とか、そんな真面目なことをメインで書くつもりはありませんので、これくらいにしておきます。
貸与制についても連載中に説明くらいはしておくつもりだったのでいい機会であったことと、あまりにもインパクトのある一言で思わず笑ってしまったので取り上げてみました。

連載 導入修習1 司法研修所

導入修習は12月上旬から始まります。これは私が合格した年から開始された制度です。
埼玉の和光市にある「司法研修所」と呼ばれる施設に、その年の合格者が集合します。
その数は1800人にもなるので、司法研修所や和光市は司法修習生で一杯になります。
去年は司法試験の合格者が1580人に減らされたとニュースになりましたが、1800人時代でも研修所は修習生の面倒を見切れていなかったようなので、合格者が減らされるのはある意味運命だったように思います。

この司法研修所、遠方地からやってくる人のために寮があるのですが、東京にいる人には貸さない運用をしていました。当時東京に部屋を持っていた私は、片道40分の道のりを乗り換え3回して通っていました。
東京から埼玉に向かうので、埼玉から東京に向かう人たちとはちょうど逆になります。なので意外に通勤ラッシュに巻き込まれなかったですね。
和光市についてからは修習生のラッシュに巻き込まれますが(´・ω・)

和光駅前に居酒屋が多く、修習生がよく飲み会してます。正直あの町で飲む以外やることないしそれは前からなんですが、導入修習最大の利点といえば「これから1年間修習を一緒に受ける同期と親睦を深めることができる」ことなので、導入修習中は非常に飲み会が多いです。
顔合わせ、クラス飲み、修習地飲み、打ち上げなどなど。しかも同じロースクール出身の合格者が集まって飲み会を開くこともあるので、ほぼ毎週飲み会があります。積極的に飲み会に行くほうではない私も、3週間のうちで5、6回は飲み会をした記憶があります。

そんなこんなで、酒に弱い者にはある意味試練の一年が始まりました。( ̄^ ̄)ゞ
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一応弁護士ですが、このブログでは趣味に生きている人のようにふるまいます。

シェリルLOVE

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